論点整理
(FBグループからの転記です)
菊地から論点整理にいくつか書かせていただきます。

1)花輪提言の内容そのものの問題
・これから丁寧な検証や反証が必要だと思いますが、
・医療、個人モデルで書かれており、時代にあわず、二次被害を及ぼしていること

2)公の新聞に掲載されてしまったこと、メディアの責任の問題
・山形新聞に意見を表明し、提言への掲載や投書の準備をされている方がいらっしゃいます。僕も元当事者の立場から意見を投じたいと思っています。
・グループにも報告がありましたが、すでに学校で新聞をコピーしたものを教職員に配った事例があるようです。さらなる二次被害が懸念されます。

3)花輪さんが長年、県政に与えた影響とその任命責任の問題
・今、山形県では第7次山形県教育振興計画のパブリックコメントを募集しています
・パブリックコメントの募集(3月13日(木)まで)はこちら→https://www.pref.yamagata.jp/.../7kyoshinpubcomezissi.html
・第7次山形県教育振興計画(案)、概要版の4ページ、アクション4、「9様々な事情をもつ子どものへの対応」のところを読むと、「未然防止」などの言葉からニュアンスは学校回帰を前提に書かれているように読めます。
おそらく、今回から不登校の記載がなされたのは、COCOLOプランへの対応かと思いますが、県の書き方はCOCOLOプランに即したものか検証が必要なように思います。
COCOLOプランの主題は「誰一人取り残されない、学びの保障に向けた、不登校対策」とあることからも、不登校解決(あえて花輪提言の見出しを借りると)を学校回帰ではなく、「学びの保障」においています。
学校を主語(中心)に不登校を考えるのか、個人の「学びの保障」を中心に考えるのかで、学びの多様性の捉え方がだいぶ変わるのでは無いかと思います。地動説なみに。

また、アクション4の「8特別支援教育の推進」のところも、花輪さんの影響が長年あったという指摘を考えると、あわせて検証できたらと思います。仕事柄、近年、福祉とアートの関係で関わることも多いため、学校や教育の分野でも医療モデルではなく、社会モデルでの取り組みに期待したいところです。

ぜひ、皆さんと検証し、それぞれパブリックコメントを県に寄せていただけたら良いのでは無いかと思います。(花輪提言の出た、このタイミングでそのまま通すわけには行かないと思っています。)
大きく3点、論点を挙げてみました。
他にも論点あるかと思います。どしどし、ご意見ください。


*追記(3月5日)、
上記の論点整理の中で、県の第7次教育進行計画について触れ、「今回から不登校の記載がなされたのは」と書いていますが、実際は、第6次教育進行計画の中にも、「いじめ・不登校への対応及び未然防止に向けた取組みの推進」と入っておりました。大変失礼いたしました。県の担当者の方に教えていただき判明しました。
6次と7次の記述の違いを読み比べていただけるとニュアンスの違いもわかるかと思います。